翻訳小説

ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」

2012年4月、リトル・キルトンの町で発生した高校生失踪事件。 学園の人気者だった美少女、アンドレア(アンディ)が姿を消し、直後に恋人だったサリル・シン(サル)が自白ともとれるメッセージを残して自殺死体で発見される。 5年後、グラマースクールの最…

ミハイル・エリザーロフ「図書館大戦争」

旧ソ連邦時代の無名作家ドミトリー・グロモフ。彼の残した数少ない著作には、人間の精神に働きかける不思議な力があった。そのことに気付いた者たちは、「図書館」「読書室」といった秘密結社を組織し、グロモフの小説の収集に血道をあげ、時に壮絶な衝突を…

劉慈欣「円/劉慈欣短篇集」

「三体」で中文SFブームを引き起こした作者の短編集。原著にあたる本はなくて日本独自の刊なのだけど、収録作選出は著者自身によるとのこと。ユーモラスなの物寂しいの、古代もの、近未来ものと多彩で、それだけに個人的に合う合わないはあったけど、全編通…

デボラ・クロンビー「警視の因縁」

子供を知り合いに預けたまま失踪した女性。数ヶ月後、夫もまた死体となって発見される。親友であるヘイゼルの夫、ティムからの依頼で事件に関わることになったジェマは、ひとり残されることになった幼いシャーロットを保護しながら、キンケイドとともに事件…